マガモとimprinting

今日も朝から良い天気で、川沿いのコンクリート道を歩いていると、マガモのオスが座っていました。

イメージ写真↓

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頭が深緑色のこのカモは、マガモの雄なんだそうです。

このマガモの雄がぽつんと道の上に座っていて、なかなかに面白い光景だなと思っていた矢先、親鳥を見失ったであろう7羽のヒナが、川のあちらこちらを泳ぎまわっているではありませんか。

先を急いでいたこともあり、「親鳥しっかりしなさいよ(笑)」とその場を後にしました。

 

20分後、再び同じ場所を訪れると、泳ぐ場所こそ移動していたもののまだ同じ光景。

しばらくその場で見守りながら、カモにも放任主義のカモとそうでないカモがいるんだろうか、とか、あまり外敵がいない環境だからこれも適応した結果なのか、などと考えを巡らせていました。

すると、道の上に座っていた雄ガモと川で泳いでいた子ガモが一斉に鳴き出しました。

これはそろそろ再会の瞬間が訪れるのではなかろうかとワクワクしながら観察していましたが、どこからか雌ガモがやってきて、子ガモは何事もなかったかのようにスーッと雌ガモの後ろをついていき、雄ガモとは別の方へ泳いで行ってしまいました。

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残された雄ガモはガアガアと鳴いたままです。

一体何の鳴き声だったのか。雌ガモを呼ぶ声だったのか、たまたま鳴いてみていたのか。

実はこの時点では緑頭が雄だということを知らなかったので、座ってないでしっかりしてよと思いましたが、カモの「刷り込み imprinting」を考えると雄にはついていかないはずなんですね。

刷り込みは、生まれたときにすぐそばにいる「動いていて」「声を出す」ものを親だと認識するという現象です。

恐らくタマゴを温めているのは雌ですから、生まれた直後に見るのは雌の可能性が極めて高い、ということになるはずです。

この刷り込みというのは驚異的な能力です。だって産まれてすぐ覚えて、それを長い間忘れずに保持するんですから。

いいか悪いかはさておき、こんな能力、欲しいですね。

雄ガモは子ガモに忘れられたのか、そもそも覚えられていないのか。何にせよ子ガモが雄ガモの後ろをついて歩くことはないでしょうね。嗚呼。